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ぴかろんの日常

ぴかろんの日常

(企画)野球しようぜ! 2

レッドチリペッパーズ ある日の連習風景  オリーさん

監督「ちょっと、面子が少ないけど」

「セカンドはソンジェさんと押し売りグッズの仕入れに行きました。お母さんも一緒です」
監督「ちっ、役立たず」

「センターは室長いえお兄さんとお話があるって、さっきBHCの方に…あの主任も一緒です」
監督「ちっ、同じく役立たず」

「マネージャーはちょっと他のチームと掛け金の相談があるとか言って出かけました」
監督「まだ金儲けの事ばかり考えてるのね、ちっ」

「ファーストはグッジョブのメンバーに見つからないように隠れてます」
監督「んなもん、逃げるから追われるのよ。たまには追っかけるくらいの根性出しなさいっ!」

「スコアラーはロボットなので芝生でつまずくと言って帰りました」
監督「あっ、あれはどうでもいいわ」

「メディカルもユニフォーム着ると足が目立つから嫌っ!と言って帰りました」
監督「赤いユニフォームに黒いパンストじゃ無理があるのね、ふんっ」

「ピッチングコーチとピッチャーはもうひとつ入札が残っているので来れないそうです」
監督「んなもん、会長とマイキーにまかせときゃいいのよっ」

「ライトはもうすぐ結婚式だからと言って帰りました」
監督「ああ、あれね、結婚した途端…ま、いいわ、好きにさせときなさい」

「サードは今オールインに差し入れに行ってます。イナさんにキムチを食べさせたいそうです」
監督「ったく、敵に差し入れしてどーすんのよっ!まず、あたしに持ってきなさいっ!」

監督「仕方ないわね。じゃあ、残りのメンバーだけで走塁練習でもしましょう」
「待たれよっ!わらわが万難を排して練習に駆けつけてみれば何というありさまじゃ!侮辱じゃ!」

監督「姫、あんたが出てくるとややこしいからちょっと引っ込んでて」
「わらわはハリウッドスターじゃ。そのわらわがいるのに、何が押し売りグッズ、何が入札じゃっ!
許せん、手討ちにしてくれるっ」

監督「わかった、わかった、後でいい竹林教えてあげるから我慢してちょうだい」
「竹林?どのような竹じゃ。高さは、しなり具合は、密集度は?え?どうなのじゃ!」
監督「もうバッチリッ!好きなだけ飛んだりはねたりできるわよ」
「そうか、ならばしばし我慢しよう」

監督「代走についてみんな走塁の練習よ、いいわねっ」
「「「「は~~い」」」」

ドタバタ…ドタバタ…お~んお~ん…ドタバタ…ドタバタ…お~んお~ん…

「ちょっと監督、あれじゃ練習になりませんっ!」
「チェリム、何興奮してるの?」
「ドッタンバッタン走っては座り込んで泣いて、あれ何なの?!」
「そうよ、走りはもっとシャープでないと、すぐ刺されます」
「メイちゃん、我慢してちょうだい。彼女はああいう走りしかできないの」
「何であんなのが代走よっ!」
「そうよっ!」
「わらわも我慢ならん。あの小鼻をヒクヒクさせて泣くのはなんとかならんのかっ、美しくない!」
「大体ヨンスが代走っていうのがおかしいと思います」
「ナレさん、そう思ったら、彼女が走る場面がないようにしっかり打って守って勝つのよっ!」
「それって本末転倒だわ。メイ、バカらしいから二人でキャッチボールしましょ」
「そうしよ」
「じゃあ私が球受けるわ」
「3人で練習しよっ」
「わらわは帰る、無駄足だったわ。プンっ!竹林の場所を教えよ」

「監督、グッジョブの練習終わりました?メンバーはいなくなった?」
「ええいっ!ユジン、うるさいっ!どいつもこいつもっ!せっかく監督になったのにチームがバラバラだわっ!
だからチームプレーって嫌なのよっ!きぃっ!」

ドタバタ…ドタバタ…お~んお~ん…ドタバタ…ドタバタ…お~んお~ん…

「ちょっと、ヨンスさん、もういいのよ。練習はなくなったの。お願いだからやめてちょうだいっ!」


怪しい二人 びょんきちさん

「いらっしゃいませ。白○屋にようこそ!」
店長の赤◇英△の声が、店内に明るく爽やかに響く。
そこに、時代錯誤な衣装をズリズリ引きずって現れる二人。

「いやいや店長、今日は絶世の美女をお連れしましたぞ」
「これは、オ・ギョモ様、いつもお引き立ていただきありがとうございます」
「今日はちょっと密談がありましてな」
「はい、いつものVIP席をご用意してあります」
「ささ、姫、こちらでございまする」

明らかに異様、明らかに変、明らかに怪しい二人連れ。姫とオ・ギョモ。
二人が歩くと、客や店員が驚いて道を空け「モーゼの十戒」状態になる。

「面白いところじゃ。そなた、なぜこのような店を知っておるのじゃ?」
「宮廷料理もいささか飽きましてな。時々このような庶民の味が懐かしくなりまする」
「なかなかユニークな店じゃ。活気があって好もしい」

「本日は姫じきじきにお声をかけていただき光栄に存じます。で、ご相談とは?」
「相談事は二つある。ひとつは野球服のこと、もうひとつは合コンのことじゃ」
「ほほう、込み入った事情がおありのようじゃ」
「わらわはレッドチリの衣装が気にくわぬ。是非とも『老中』の衣装に変えたい」
「それはお安い御用でございます。で、いつ?」
「本試合の時にすり替えてほしいのじゃ」
「ふむふむ、なるほど」

「練習試合はあのいかがわしい衣装で我慢するが、本試合ではTV中継もあるのじゃ」
「ハリウッドスターとして、姫のイメージが崩れるということですな」
「そなた、察しがいいのう」
「分かりました。お引き受けいたしましょう。で、もうひとつのご相談とは?」
「父上が強引に結婚話を進めておるのじゃが、わらわは気が進まぬ」
「ほほう」

「すでに心に決めた相手があると嘘を言ってしまった。でもわらわには恋人などおらぬ」
「姫君に彼氏がいないとは、ご冗談でございましょう」
「いや、わらわは強すぎて男が寄って来ないのじゃ」
「確かに、姫は強すぎる」
「そうなのじゃ、わらわより強い男とは、いつも殺し合いになってしまう」

「なかなか難しいですな。で、姫の好みの殿方はどのような・・」
「オ○ギリ△ョーとか、金◇武などタイプかもしれぬ」
「共演者がお好きとな。では、ヨソルなどいかがでしょう」
「あの者は奴隷ではないか!」
「では、将軍は?」
「将軍は隊長とラブラブだと聞いている」
「姫、地獄耳ですな」

「それで、庶民がよくやるという『合コン』とやらを試してみたくなったのじゃ」
「ふむふむ、合コンで姫の彼氏探しということですな」
「なんとかセッティングしてもらえないだろうか。しかも極秘に。内密に頼みたい」
「かりこまりました。お任せください」

怪しい二人の密談は続いた。

「しかし姫、老中の野球服をそのまま使うことはできますまい」
「案ずるでない。わらわが描いたデザイン画を見るがよい」
「デ、デザイン?服飾設計図案のことじゃな?」

「これは一着で、何通りにも着こなせる優れものじゃ」
「ほほう、これは素晴らしい!」
「通常はロングドレスだが、簡単な操作で、長ズボン、半ズボン、ミニスカ-トなどに形を変える」
「こ、これは摩訶不思議じゃ!」
「引き抜きといって、歌舞伎衣装の早変わりに使用するものじゃ」
「ほほう、さすが姫君、日本の伝統芸能にも造詣が深くあらせられる」

「チーム名は金糸銀糸の刺繍で『赤辛』としてほしい!」
「なにか、辛ラーメンのようじゃが・・」
「なにか意見があるのか?」
「いえ、めっそうもない」

「それから、特注でわらわ専用の野球服をオーダーしたい。これじゃ」
「これはまたなんと変わった形じゃ・・袖から長い布が・・」
「この長い布で、ホームランボールをキャッチする」
「しかし姫、それはルール違反では?」
「問答無用!ルールはわらわが決める!」
「ははあ・・」

「ここに、チーム全員の採寸票が入っている。早急に仕立ててもらいたい」
「かしこまりました。姫のお頼みとあれば何でも・・」
「練習試合のあとにクリーニングに出す。その時に野球服をすりかえるのじゃ」
「しかし、勝手な真似をしてヤン・ミミとやらが怒りませんかな?」
「たわいもないことよ。首のしわを取る妙薬と引き換えにOKしたわ」
「そ、そのようなものが・・」
「中国4000年の歴史から生まれた妙薬じゃ」

「肥満防止の妙薬とかは・・」
「もちろんある。これじゃ、そなたに進ぜよう」
「あ、ありがたき幸せ・・」

「で、合コンのことじゃが・・前もってアンケート用紙を配りたい」
「ア・アンケート?調査票のことですな?」
「そして、調査終了後にクラス分けをする」
「クラス分けとは?」

「わらわと合コンできるのはAクラスの選抜チームだけじゃ」
「はあ?」
「その他の雑魚チームは別の会場を用意する。このことは誰にも気づかれぬように」
「御意!早速各野球チームに調査票を配りましょう。で、次回はいつ?」
「わらわから連絡する。また変わった店をでやりたいものじゃ」

「姫、次回は回転ずしなどいかがでしょう?」
「踊って回転しながら寿司を食すのか?」
「そんなこと姫にしかできませぬ。寿司がベルトコンベアで回りながら出て来るのです」
「それはユニークじゃ。次回の密談が楽しみじゃ」

次回の約束をした二人は固い握手をして別れたのだった。


合コン計画発令 びょんきちさん

今日は秋晴れの良いお天気。
それぞれの野球チームの有志が集まって合同練習することになった。
グラウンドに着くとアンケート用紙が配られた。一体、なんのアンケートだろう?

野球チームの皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
さてこの度、チーム同士の親睦を深めるため、合コンを開催したいと思います。
なにぶん人数が多いため、アンケートによりクラス分けすることになりました。
お手数をおかけしますが、何卒ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
文責(オ・ギョモ)

アンケート項目
1)氏名 生年月日
2)身長 体重 視力 握力 体脂肪率 骨密度 血圧値 血糖値
3)服のサイズ 靴のサイズ 指輪のサイズ
4)喫煙の有無 喫煙する場合は(本数、銘柄)
5)飲酒の有無 飲酒する場合は(本数、銘柄)
6)趣味 特技 資格
7)得意なスポーツ(入賞歴)得意な武道(段位)
8)好きなブランド(洋服・靴・貴金属・家具・生活雑貨など) 
9)好きな食べ物 良く行く店
10)好きな動物は?(例)犬 猫 馬 牛 象 虎 龍 蜘蛛 ハムスター etc
11)好きな花は?(例)薔薇 チューリップ ひまわり 水仙 梅 桜 etc 
12)学歴 職歴 結婚歴 犯罪歴(服役年数)病歴(入院・通院年数)
13)年収(手取り)資産(株、不動産など)
14)現在の恋人の有無(いる場合は男性か女性かを明記)
15)結婚相手の親と同居はできますか?
16)国際結婚でも構わないですか?
17)国籍を変えてもいいですか?
18)あなたの長所は?
19)あなたの短所は?
20)座右の銘は?

「なんだよこれ。合コンに出るのに、なんでこんな身辺調査されるんだよ?」
「そうだよ。個人情報保護法違反だ!」
「それに、なんで文責がオ・ギョモなの?」
「ってゆーかなんで合コン?普通のパーティにすれば全員参加できるのに」

「この犯罪歴と病歴ってあんまりだよ。俺7年服役してたし、8カ月意識不明だったし」
「俺、3年服役・・」
「僕、1年意識不明・・」
「僕、二重人格・・」
「ぼくはあたまのなかにくもがいます」
「僕の妻の頭には消しゴムが・・うぇ~んえんえん」

「結婚歴って内縁の妻も含まれるんですか?」
「妻が男の場合はどうするんですか?」
「愛人の場合は?愛人がロボットの場合は?」
「妻が義姉の場合は?」

「僕の学歴は申し分ないな。アメリカの大学でMBAも取ったし、ホテル経営も学んだし」
「僕も留学してMBA取ったよ。なんてったってグローバルグループの御曹子だからね」
「ふん、MBAくらいなんだよ。僕は医学部にいたんだぞ。医者の卵だぞ!」
「へへん、でも中退じゃん!」
「うるせえ、馬鹿!」

「NBAってバスケットのこと?僕スリー・オン・スリー得意だよ」
「違うよ。MBAは経営管理学修士のこと。それに僕は剣道の段位も持ってるしね」
「俺は剣道の師範で刺客でスナイパーでパンも焼ける」
「僕だって剣道の段位持ってるし、パイロットの資格もあるよ」
「俺だってテコンドーの先生だし、射撃もゴルフもワインテイストもできるぜ」
「私は剣術を少し・・居合い抜きと茶の湯を嗜みます」
「わしは弓の名手じゃからな。狙った獲物は一発で仕留めますぞ」

「みんなすげえな。俺は野球しかできないや。あっ、手品ができるか!」
「僕は教師だけど、バンジージャンプと二人三脚が得意かな」
「僕も小学校の先生だったので、オルガンが弾けます。作曲もちょっと・・」
「へえ、作曲できるの。僕はシナリオを書いてるんだ。ダンスも得意だよ」

「ねえ、長所ってさ、かっこいいところってこと?」
「うん、かっこいいとか、魅力的とか、他人より優れているところじゃない?」
「じゃ、僕の長所は腹王!兄さんの長所はデカイ目ん玉」
「ちょっと待った!元祖腹王はモムチャンの俺様だ!」
「なんだよおまえ、また遅刻して来たな!」
「うるさい!弟役しかできないくせに・・」
「なんだと、このヒゲ面メンタイコ唇野郎!」

「ぼくのたんしょはふらつくところ。ちょうしょもふらつくところ。ぼせいほんのうをくすぐるそうです」
「俺もよくふらつくし、どうも倒れ方が変らしい。これは短所かな」
「でも、いっぱいちょうしょがありますよ。まわしげりもかっこいいし、ちっぷをもつゆびもせくしーです」
「俺は長所なんかないぜ。泥棒や金庫破りは得意だけどよ」
「ほんぴょしゃんはじょせいのこころをぬすむのがじょうずだとおもいます」
「へへっ、おまえ、いいこと言うな。ところで座右の銘ってなんだ?」
「じぶんのみじかにおいておきたいことば、いましめとするもんくのことです」

「質実剛健」
「注意一秒怪我一生」
「飲んだら乗るな」
「人生楽ありゃ苦もあるさ」
「マイスィートハニーラブ」
「一日一膳 クリームパンは一個だけ」

みんなそれぞれ勝手なことを言って全く収集がつかない。
結局、アンケート用紙にちゃんと記入した者は一人もいなかった。
どうする。オ・ギョモ?!






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